この春、見事開成高に合格した卒業生に、帰国後に苦労したこと、入試前日の過ごし方について伺いました。
開成高校 進学
滞在国:インドネシア
- 志望校を決めた時期は?
中3の初め頃です。それまで3教科の勉強しかしておらず、理科と社会の実力が不安だったので、当初は都立高や3教科の私立高を目指そうと思っていました。
しかし、夏期講習中に理科と社会の知識をたくさん吸収でき、先生から実力を保証されたので、挑戦してみようという気概を持って、志望校を開成高にしました。
- 帰国後に苦労したことや困ったことは?
学校や生活習慣が変わって、友達も全員遠くにいるという環境の変化に慣れるまで苦労しました。SAPIXに通う直前までは、不安に加え、受験勉強とは何をすればよいのだろうという知識不足でほとんど何も手を付けられず、勉強もそんなにしていなかったです。
SAPIXに通ってから、先生方に「この教科はこういうふうに勉強しよう」というアドバイスをもらい、つらい時期を乗り越えることができました。
- 開成高の試験前日はどのように過ごしましたか?
前日だから何かしたということはなく、開成高を受験する2週間くらい前から、何時に寝て何時に起きて何時に夕食を食べて、という生活習慣を続けていました。前日も同様で、22時くらいに寝て6時前に起きる、という感じで過ごしました。
勉強も、前日だから過去問をやるとかではなく、英語の単語集を見たり理科や社会の知識のまとめを見直したりするくらいで、コンディションを整え、実力が出せる状態を目指して過ごしていました。
- 保護者の方へのメッセージ
受験期は精神的に参ってしまって、ちょっとしたことですぐ気分が悪くなったり、ネガティブになったりしていました。そんなときに励ましたり、優しく見守ってあげたりすると、お子さんもうれしいと思います。
僕の場合、テストの結果が良くなったと言ったら、おいしいものを食べさせに連れてってくれました。日々のサポート全てがありがたいです。特別な何かというより、普段通りの対応が一番だと思います。
- 受験生への応援メッセージ
難関校を目指す方はいきなり過去問に挑戦するのではなく、最初は知識の確認や、他の学校のテスト演習を重ねるのが大事です。
過去問演習やテストで点を落としても、焦ったりやる気をなくしたりせずに、復習して知識の確認やできなかったところを1個ずつつぶし、宿題をしっかりこなすことで、だんだん力が付いてきて自信になってくると思います。
受験期は大変だと思いますが、頑張ってください。