SAPIX国際教育センターでは、日本での中学・高校受験をお考えの方を対象に、「2023後期 帰国入試進学セミナー」を開催しました。ヨーロッパやアジアなど海外の7都市(9/26~11/8)の他、オンラインでのセミナー(11/19)も実施。ここでは、高校受験の部の講演内容から、2023年の帰国生入試概況と受験直前期の学習アドバイスなどについてご紹介します。
2023年の帰国生入試概況と 2024年の注意すべき変更点
2023年の帰国生入試では、早慶高やMARCH高などの主要校のほとんどで受験者数が減少しました。コロナ禍が始まって以来、海外駐在員の家庭数が減少し、それに伴って帰国生入試の受験者数も減少していることが原因とみられます。2022年の後半ごろより各国が入国制限を解除し、新規の駐在員が渡航できるようになってきたので、受験者数が徐々に増加していくものと思われますが、コロナ禍以前の水準に戻るまでには、まだ数年はかかりそうです。
そんな中で中大附属高は、2023年は直近4年間で最も多くの受験者を集めました。2024年入試では、これまで12月に実施していた帰国生入試が1月に変更されます。また、2次試験が廃止になることでさらに受験しやすくなり、受験者が増えるものと予想されます。
過去問演習にはこう取り組む!受験直前期の中3生の学習法
中3生の皆さんは、入試に向けて過去問演習に取り組む時期かと思います。その際には第一志望だけでなく、第三志望の学校くらいまで取り組むのが良いでしょう。女子であっても慶應義塾高や早大学院といった男子校の過去問を解くなど、あらゆる形式・分野に対応できるようにさまざまな学校の問題にチャレンジするのもお勧めです。
過去問を解くときには、苦手分野がどれくらい出題されているかなどの傾向を把握し、そこを重点的に対策しましょう。そして、時間配分や問題に取り組む順番など、本番を想定してしっかりと戦略を立てていきましょう。
難関高校を目指すライバルたちと切磋琢磨することも効率の良い実力アップにつながります。1月より開講する「帰国入試対策講座 入試直前対策コース」などを活用し、ライバルと競い合いながら、合格力を高めましょう。
2024年 帰国生に関連がある主な入試変更点(SAPIX調べ)
青山学院 | 募集定員 | 【帰国生入試】30名→25名 |
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開成 | 出願資格 | 「中学校またはこれと同等の学校を卒業見込みの男子」に変更。 ※学校教育法第一条に定める学校に限る、との文言が削除。 ※インターナショナルスクールや民族学校の生徒も受験が可能に。 |
中央大学附属 | 選考方法 | 【帰国生入試】2次試験(グループディスカッション・面接)を廃止。 |
試験日 | 【帰国生入試】1次12/21・2次12/22→1/8 | |
桐蔭学園 | 入試制度 | 海外子女入試・帰国生入試を廃止 |
早大本庄学院 | 出願資格 | I選抜の「英語力を証明するもの」から以下の試験を対象外とする。 TOEFL® iBT Home Edition、TOEFL® iBT Paper Edition、IELTS Online |
※TOEFL®はETSの登録商標です。