SAPIX国際教育センターでは、海外にお住まいの皆さまを対象に「オンライン個別相談会」を定期的に実施し、帰国入試や学習法に関するご相談を承っています。ここでは、相談会で保護者の方から寄せられた質問と回答をいくつかご紹介します。
- 現地では、英検®やIELTSなどの資格試験に向けた講座が多い一方で、高校受験対策のための英語を学べる塾が少ないように思います。これからどのように英語の学習を進めるべきでしょうか。
現地に滞在している間は、高校受験対策については意識しすぎず、日常生活の中でできるだけ高い英語力を身に付けることに重点を置きましょう。そうして築いた英語力の土台を「入試で得点できる英語力」へと調整していくのは、入試直前期からでも間に合います。
また、海外生・帰国生の皆さんは、入試で問われるような正確な文法・語句知識を苦手とする傾向が強いです。SAPIX国際教育センターが1月に開講する「帰国入試対策講座 入試直前対策コース」では、そうした細かい知識事項についても丁寧に学習し、苦手分野をしっかりカバーするので、受講をお勧めします。
- 日本で中高一貫校に通っていましたが、家族の仕事の都合で現在は海外に滞在しています。帰国後に、もともと通っていた中高一貫校に戻るか、高校受験にチャレンジして早慶高などの附属校を目指すか迷っています。どうすればよいでしょうか。
中高一貫校から外部受験をする人は少ないので、モチベーションの維持が難しく、学校の課題と受験勉強の両立に負担を感じるという方もいると思います。また、帰国後に中高一貫校に復学した場合、海外の学校とはカリキュラムや進度が異なるため、キャッチアップが困難な場合もあります。
もし、どうしても行きたい学校があるのであれば、公立中学校に転入して高校受験にチャレンジするという選択肢もあるので、検討してみてください。ただし、お子さまの性格や考え方にもよるので、ご家族でよく話し合った上で、今後の方針を決めていきましょう。
- 5科目入試の学校の受験を検討していますが、理科・社会の学習に全く手を付けられていません。現地でのお薦めの学習法はありますか。
日本人学校や補習授業校で使われている教科書を使って学習してみましょう。他科目の勉強で行き詰まったときなどに、気分転換の「読み物」として軽く目を通しておくだけでも、かなりの学習効果があります。効果模試を受験したり、公立高校の過去問を演習したりして、頻出分野・単元を研究し、そこを中心に教科書を読むと良いでしょう。
「オンライン個別相談会」は今後も随時実施します。実施日や申込方法についてはSAPIX国際教育センターホームページでお知らせしていきます。