入試に向けた準備の夏 情報収集と苦手克服に取り組もう
秋は、夏の学習を深化させると同時に、本格的な受験シーズンの冬に向けた準備を整える季節。精神的にゆとりをもって受験に臨むためには、秋のうちから入試に関する情報収集を行うこと、そして効率の良い学習で苦手な範囲を早めにつぶしておくことが重要です。
近年の大学入試改革に伴い、大学附属校人気の上昇や英語の民間検定試験の活用、2021年度からの都立高スピーキング試験導入など、高校入試にもさまざまな影響が見られます。こうした入試関連の最新のトピックスに常にアンテナを張っておけば、入試を取り巻く環境の変化にも落ち着いて対応できるでしょう。
また、受験計画を立てるうえでは、志望校の受験情報の調査も欠かせません。特に帰国生入試では、出願資格が複雑であったり、試験科目や入試日程に関しても一般入試とは異なったりする場合があるので、必要な情報を事前にしっかりと調べて、ベストな受験スケジュールを組むようにしましょう。
苦手分野を把握し、効率的に学習することも重要です。例えば帰国生は、入試で出題されるような正確な英文法や、漢字・古典などの国語の知識問題を苦手とする傾向がありますが、こうした帰国生特有の弱点を把握しておけば、その分野に特化した対策を取ることも可能です。弱点の補強という点では、模試を受験して、その結果を苦手克服のためのツールとして活用することもお勧めです。
秋から入試本番までは、長いようであっという間に過ぎていきます。直前になって焦らないためにも、科目の学習から出願の準備まで、余裕をもって丁寧に行いましょう。