学校の選び方⑨
学校によって、帰国生入試の受験資格が異なります。いくつかの学校の2017年度入試の募集要項を見てみましょう。
- 渋谷教育学園幕張
小学校もしくはこれに準ずる学校を卒業または2017年3月卒業見込みの者。原則として海外在留経験のある者。 - 聖光学院
平成23年(2011年)4月以降の海外在住期間が通算2年以上。
平成29年3月に小学校を卒業する男子で、本校において高等学校まで継続して勉学し、さらに上級学校への進学を希望する、原則として自宅通学の可能な児童。 - 攻玉社
原則として、
1. 2004(平成16)年4月2日から2005(平成17)年4月1日までに生まれた者。
2. 2007(平成29)年1月1日現在で、継続して海外在住2年以上5年未満の者は、帰国後2年6ヶ月以内であること。
継続して海外在住5年以上の者は、帰国後3年以内であること。
3. 個々の事情やケースについては個別に相談のこと。 - 洗足学園
2004年4月2日~2005年4月1日に生まれた女子。 - 頌栄女子学院
保護者の転勤に伴い海外に在住し、2年以上英語圏の現地校に在籍した帰国生。英語圏でない場合は、2年以上現地のインターナショナル・アメリカン・ブリティッシュスクール等(英語で授業が行われる学校)に在籍した帰国生。
尚、原則として帰国後3年以内である者。 - 渋谷教育学園渋谷
2017年3月小学校卒業見込み者またはそれに準ずる者で、試験日までに海外在留2年以上、帰国後2年以内の者。この資格に近い状況の方は応相談。 - 大妻中野
本人が継続して1年以上海外に在留し、2014年4月1日以降に帰国した者。 - 広尾学園
原則海外在住経験が1年以上あり、帰国後3年以内の帰国生で、英語検定2級以上、あるいは他試験で同等以上の英語力を有する者。 - 慶應湘南藤沢
下記の条件をすべて満たしている者に限ります。
1. 2004年4月1日から2005年4月1日までに生まれた者。
2. 次のAかBの条件のいずれかを満たしている者。
A. 2014年4月1日から2017年3月31日までの3年間に通算1年6ヶ月以上、国外に在住した者。
B. 2010年9月1日から2017年3月31日までの6年6ヶ月の間に通算3年間以上、国外に在住した者。
3. 湘南藤沢中等部に入学後、父、母または親権者のもとから通学できる者。
簡単に整理すると、海外在留2年以上、帰国してから2~3年以内というのが一般的なようです。また、東京都にある学校は、東京私立中学高等学校協会の申し合わせにより、条件が定まっているのに対し、東京以外では、そうした条件が比較的ゆるい傾向にあります。
ただし、同じ神奈川でも洗足学園のように条件が無い学校もある一方、慶應湘南藤沢のように細かく条件が定まっている学校もあるので注意が必要です。また、「原則として」と表現されているように、相談の余地がある場合もありますので、直接学校に問い合わせて確認することが大切です。